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思考や妄想に頼った引き寄せが、危険な理由とは

スピリチュアルのような形のない精神的なことに、強く興味・関心のある人は思考するのが得意で、一つの思考から、枝葉のように想像が広がり止まらなくなることも少なくないのではないでしょうか。

人が思考や妄想ばかりしていると、エネルギーが頭頂付近に集まることで、身体に巡っていきずらくなります。

現代はテレビやインターネット、メディア等の多様な通信機器の影響により、ごく普通の生活でも同様の状態を招きます。

頭頂のエネルギーが過剰になると活力がなくなり、体を動かすのも人と関わるのも億劫になったり、仕事で収入を得ていくことや生活全般に意欲関心が失せ、酷い場合体調不良を引き起こすこともあります。

人が一日に使えるエネルギー総量は、ほぼ決まっているので、頭を優先して使うことで体全体に使えるエネルギーが減ってしまい、活力不足や体調不良を引き起こすのです。 

思考や妄想の力のみに頼った、引き寄せによる苦い経験

私の経験ですが15年以上も前のことです。 当時書店には海外からの翻訳本で「引き寄せの法則」といった類の書籍が数多く並んでいました。

巷では「思考は現実化する」という言葉が都合よく一人歩きしていたように思います。極端な話、望む未来を想像さえしていれば、簡単に現実化するのでは?と解釈している人も少なくなかったはずです。

 引き寄せの法則に関心のあった私は、なりたい自分、こうあって欲しい現実を必死に思い描き、あたかも叶ったかのような気持ちに浸り、現実化する日を今か今かと待ち構えていました。

思考は行動するよりもはるかにスピード感があり、数年かけて実現することが、想像や妄想ならわずか数秒で叶ってしまい、それが本当に現実化していくのであればなおさら魅力的です。

引き寄せに対しそんな風に誤解していたので、時系列に段階を踏んでしか展開しない現実がまどろっこしく、幾度となくやり取りの発生する人間関係や、行動そのものが面倒になっていきました。

 当時規則正しい生活をしているのに活力が湧かない、体調も優れない、暇さえあれば寝てばかりで、常にお腹を壊している状態が1年ほど続きました。

原因もわからぬまま、仕事で人と関わる機会が大幅に増え、いつしか思考に使える時間も減った頃、謎の体調不良は治まり元気を取り戻していました。

思考や妄想が過剰になりすぎたことで、エネルギーが上の方ばかり回って使われ、下へと巡らなくなっていたことが原因だと知ったのはしばらく経ってからでした。

そうなると頭頂のエネルギーはますます過剰になり、思考や妄想は止まらず、体にエネルギーが回らないため隙がたくさんでき、波長もどんどん下がっていきます。こういう状態は大変危険です。

自分では思考や妄想が過剰になること=波長が上がってきたと思い込むのですが、全くの勘違いで、低い波長のものと引き合って思考が乗っ取られている状態です。

私の場合物理的に思考する時間が減り、自然に元の状態に戻りましたが、普通は自分で気付くことは難しいです。まして他人に察してもらうことはできません。

精神的に未熟だった当時は、行動せず思考の力だけで自分の望む現実を引き寄せられると、高を括っていたことや実生活をおろそかにし、人間関係や行動で得られる経験を軽視していた私にとって苦い出来事でした。

思考と行動のバランスが、願望実現の一歩に繋がる

思考の力を過信した「引き寄せ」を試み、頭頂のエネルギーを活性化させることは大変危険な行為であるばかりでなく、行動せず望みが叶うといったお手軽な方法など存在しません。

思考の力で思い描いたことを具現化するプロセスは、頭頂のエネルギーを下に降ろさなければ現実に顕現されることはなく、地道な行動を積み重ね、エネルギーを上から下に巡らせ、バランスを取る必要があります。

「引き寄せ」を活用し願望実現したいなら、建設的な思考と現実に根差した行動の繰り返しで、望みに近づく為のチャンスを自ら繰り寄せることが一番の近道です。

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