スピリチュアルに関心のある方にとって「グラウディング」といった言葉は、頻繁に目にする機会があるかと思います。インターネット検索すると、詳細な説明をされているサイトも沢山出てきますよね。
「グラウディング」とは少々乱暴ですが、とっても、とっても簡単に言うと「地に足をつけて生きていく」こと。つまりは「現実生活を全うする」といった解釈が、一番しっくりくるのではないでしょうか。
精神世界といった、目に見えないものや霊的なものを大切にすることは、人生を歩むうえで自身の支えや指針となりますが、それと同じくらい肉体を持つ私たちにとって「目に見えるもの=現実世界」も生きていく上では重要で、常にセットです。
どちらか一方に強く傾倒すれば、もう片一方はおろそかになる。
短期間、一生懸命に追求することがあっても、それが長期に及べばバランスを崩し「地に足をつける=現実生活も全うする心がけ」はスピリチュアルへの関心が高い人にとって、常に意識していきたいところです。
精神世界への過剰な傾倒が与える影響
スピリチュアルへの探求は、行動よりどうしても思考を優先しがちです。
普段からちょっとしたことがきっかけで、無意識のうちにスイッチが入り、深い洞察が止まらなくなり、あっという間に時間が過ぎていた・・・。
私もそういう傾向があるので、よくわかります。
人との会話を必要としない、自己完結できる深い思考の習慣化は、頭頂付近のエネルギーが常に活性化状態なので、特に努力せずとも、少しの刺激でいとも簡単に想像・妄想が広がっていくことも多々あります。
人が一日に使えるエネルギー総量は、ほぼ決まっているので、頭頂付近ばかり過剰になったエネルギーは、身体全体に回らなくなり、実際に行動し体を動かして体験することが本当に面倒くさくなります。
身体のエネルギー不足が限度を超えれば、人との交流や普通の社会生活を送ること、そして健康な肉体を維持していくそのものに支障が起き、それは大変危険であり、身体全体にバランスよくエネルギーを循環させることは、本当に大切です。
グラウディング強化のためにできること
グラウディングを調べていくと、何か特別なワークをしなければ強化できないものなの?
と思いがちですが、決してそうではありません。
例えば規則正しい生活、バランスを考えた食生活、人と関わりを持ってコミュニケーションをとる、動物と触れ合う、運動をする、園芸など土を触ったり、温泉に行ったり、近所の公園に出かけ自然の中で過ごすことです。
スピリチュアルばかりに関心を持たず、生活基盤を整え、色々な人と交流を重ねたり、つねに実生活で体を使って行動し、経験を重ねていくことではないでしょうか。
書き出すと当たり前のことばかりですが、現代の私たちにとっては意外と簡単ではなく、意識しなければ実行し続けるのは難しいかもしれないですね。
スピリチュアルへの過剰な傾倒は、精神世界に重きを置き、物質的なことや俗世への興味や関心をなくしていくことこそが学びで、そうなれた自分は人とは違って、高尚な次元に到達できたと思ってしまいがちです。
そうなってしまったとき、スピリチュアルが行動や経験で生じる、失敗の可能性や恐れ、不安から逃避するための手段になっていないかを冷静になって考えていくことも必要です。
肉体と、精神体をもつ、3次元に生きる私たちの学びは、体を使って、現実での行動による経験を積むことと、スピリチュアルといった精神的なことのバランスを上手く取りながら生きていくのが一番の成長であり、波長を上げ、人としての魂を磨くことに繋がります。