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極端な白黒思考は選択肢を狭め、人生を苦しくする

「好きか嫌いか」「ゼロか100か」「世の中お金がすべて」「女性は結婚したら専業主婦になるのが当たり前」など、こうしてすべての物事に、白黒つけないと気が済まない極端な考え方は、人生の選択肢をとっても狭めてしまい、生きるのが大変になってきます。

三次元の物質世界は、確かに「善と悪」「光と影」のように相反する二元性で成り立っていますが、現実には白でもない黒でもない「グレーゾーン」といった曖昧な状況が山ほどあり、どちらにも属さない選択肢を認識し、選べるようになることで、人生の選択肢が増えるのはもちろんのこと、気持ちの上でも楽に生きていけるようになるでしょう。

白黒思考に陥る原因と弊害

両極端な白黒思考に陥る原因は、若くて精神が未熟であるがゆえに、考え方に柔軟性が持てずにいることや、完璧主義で曖昧な状況が許せない気持ちなど、いくつかあります。

私も若い頃は、比較的強めの白黒思考でした。

人生の中盤期くらいまでは、経験値が少ないが故に、幅を持って広い視点から物事を考える思考が出来にくかったです。それに輪をかけて心に余裕がないために、グレーゾーンという曖昧な状況を抱えているのが苦手で、早く白黒つけて楽になりたいといった、せっかちさんでした。

「結婚して仕事を続けるか」「辞めて専業主婦になるか」「付き合っている人と交際を続けるか、別れるか」といったように、とにかくダメなものはダメ、すぐに決着をつけて次に進んだ方ほうが良いという考え方でしたし、むしろきっぱり決断できる自分は清いと思っていました。

柔軟な考え方が出来れば、結婚しても仕事を続けながら主婦業と両立させるとか、付き合っている人と交際を続けながらお互いの妥協点を探ってみるといったように、いくらでも選択の余地があったであろうに、当時は上手くいかないと、結論を急ぎすぐに切っていたので、私の周りには発展することも、育て上げる物事もなく、いつもやりかけのまま終了させてきたものであふれかえり、人生経験として積み上がっていくものが何もありませんでした。

すぐに白黒つけ、はっきり決断できる清い性格と自負できたのは、本当に若い頃だけで、年齢を重ねるにつれ、ダメだと判断すると即辞めてしまう、結局積み重ねてきたものがない薄っぺらい人生と、自己卑下するようになっていったのでした。

白黒思考に気付く機会

思考はいつも当たり前に行われているし、誰もが自分の考えが普通だと認識している以上、もっと良い考え方が他にあると思うに至らないし、ましてや目に見えるものではないので、他者と比較して考察する機会もほどんどないのが現実でしょう。

私の場合、個人鑑定を受け、他者からの指摘によってはじめて、「私は白黒思考が強い傾向がある」と、気づくに至りましたが、普通は、自己分析をしたり、心理学の知識があるなどされる方でない限り、気づくのは難しいと思います。

なので、何度も同じ過ちを繰り返しながら、今の考え方では、人生が上手くいかないかもしれないといった経験から、ネットや書籍、SNSといった情報を元に気付いていくパターンや、私のように、個人鑑定を受けることによって知るパターンがほとんどかもしれません。

白黒思考の改善で人生が充実する

白黒思考は、世の中に数多く存在する「どちらでもない」選択肢を排除し、「白か黒か」といった、わずか2択に限られるため、人生で味わえる経験の幅がとても狭まります。そして何より、自分を追い詰めます。

「白黒はっきりさせないと気が済まない、極端な思考をしている!」と気付いたなら、自分を苦しめているパターンから抜けて、楽に生きるために、時間がかかっても、少しずつ改善していくのが良いと思います。

水稀 叶奈

白黒思考の改善方法

●経験値を増やし、柔軟性を身に着ける

●人との会話や付き合いを通して、多様な考え方があることに触れる機会を増やす

● 白でもない黒でもない、グレーゾーンの選択肢を増やす

● どっちつかずの曖昧な状況を、自分の中に抱えていられることに慣れていく

●従来の考え方を見直し修正したり、新しい考え方を取り入れたりする

例えば仕事が合わなくて、続けるか辞めるかの白黒思考に陥ったとします。その時、冷静になって、どちらでもない選択肢をいくつか並べてみます。

「部署を変えてもらって様子を見る」「許されるなら休職を申し出る」「身近な人に相談してみる」「同じような職種に転職を検討する」など、少し時間をかけて、グレーゾーンの選択肢をいくつも出してみるのです。一人では無理なら、他の人に相談し、頼ってみるものありです。

最初はいつもの癖で、「早く白黒はっきりさせて楽になりたい」と思うかもしれませんが、ここは我慢です。ゆっくりと考えるのです。

ことあるごとに、グレーゾーンの選択肢を並べて選んでいく行動を繰り返しているうちに、柔軟な考え方も身に着き、世の中のほどんどは、どちらでもない曖昧な状況にあふれていることが、当たり前だと認識できるようになり、選択肢として楽に選べるようになっていきます。

グレーゾーンを選べるようになると人生が変わります。選択肢が増えるので心に余裕ができ柔軟性も身に付きます。

何よりダメと切り捨てる状況が減るので、継続可能なことが増え、物事を発展させていけるので、自分を成長させて自信を持っていけるようにもなるでしょう。

これまで抱えてきた思考や考え方の癖を手放すのは、簡単ではありませんし、時間もかかります。けれども、「自分が幸せになるために変わろう」という、強く決意することが変われる現実を引き寄せるものです。

そして、この取り組みは「大変だ」と、認識していれば、すぐに変われない自分を責めることもないですし、ゆっくりとあきらめずに取り組めば、いつの間にか「白黒思考」から、解放されている自分に気付くことができるでしょう。

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