私たちは過去の辛かった出来事に対し、反省を通り越し、当時を頻繁に思い出しては感傷に浸ることを無意識のうちに、幾度となく繰り返すことをします。特に楽しかった思い出よりも、辛かった記憶や悲しかった記憶ほど脳裏に焼き付いて、日常のちょっとした刺激が起爆剤となり、また頭の中で再現してしまうこともあるでしょう。
何度も同じことを思い出し、当時の感情を味わう行為は、過去の出来事に未だエネルギーを注ぐのと一緒です。
過去にエネルギーを注ぎ活性化させているうちは、その出来事は過去形ではなく、現在進行形として再現しているのと変わらないので、ますます思い出す頻度が高くなってしまうのです。
過去への過剰な執着による影響
過去への過剰な執着によるエネルギーの浪費は、未来へ向かう前向きな意欲を奪い、人生の停滞を生み出す原因にもなります。私も以前は頻繁に、辛い記憶を思い出しては「あの時、ああすればよかった・・」「どうして、こんなことをしたんだろう・・・」と、当時の後悔に苛まれた感情を思い出しては、悔やむ行為を繰り返し行っていました。
忘れてしまいたくても、過去へ注がれたエネルギーは活性化しているため、とても強固なもので、ちょっとした刺激ですぐにリピートされます。
そういった負のサイクルはエネルギーの流れを詰まらせ、滞らせる原因にもなり、未来へと注がれるエネルギーは枯渇しているので、新しいことへ向かうためのポジティブな意欲が削がれ、結局気持ちがついていかずに過去へと留まるのです。
波動変容が、未来志向へと繋がる
過去を抱えたままの身体には、不要になったエネルギーが染みついているので、無理に「思い出さないように」と意識変化を試みても簡単にはいかないはずです。
過去のパターンを変えるには、身体に染み付いた不要なエネルギーを取り除き、低い周波数を波動変容させていくことで「終わった過去をリピートする時間を減らす」「起こった出来事への適切な解釈」「今や未来へも意識を向ける」といったことも、可能になります。
従来の考え方や受け止め方を変えていく意識改革を生かすためにも、不要なエネルギーを取り除き、従来の低い周波数からくる、波動パターンから解放されることは大切です。本来の波動を取り戻すことで、過去を思い出す頻度も次第に下がっていくとともに、過ぎた出来事に対する捉え方もネガティブな要素は薄れていくでしょう。
これまで否定的な出来事とし記憶・解釈していたものが、ありのままの事実としてシンプルに受け止められたり、自分の成長や望む未来の過程に必要な経験だったなど、自然と前向きに捉えられるようになる変化は、心を軽やかにし、過去へと使われたエネルギーはやがて、未来へ注ぐ方向へ意識が向かっていくようになります。