過去を分析してみると、人生にはバイオリズムがあり、切り替わりの時期やパターンは、人それぞれに個人差はありますが、何年か置きに人生が大きく変化するタイミングが必ず訪れます。
「人生の転換期」などとも言われ、その前後には、不遇な出来事や困難に見舞われ、乗り超えられないが故に、現状から抜け出せず、何年も苦しい思いをしている方がいらっしゃるかもしれません。
人生の転換期に起こる、辛い出来事に翻弄されない
私自身を振り返ってみると、人生の転換期に差し掛かる時、現状維持を打破し、新しい自分へと変化を促されるような痛みを伴う、とてつもなく辛い出来事に遭遇する局面が多かったと実感しています。
晴天の霹靂とも言えるような「会社を辞めることになる」「お付き合いしてる人との別れ」「病気をしてしまう」など、今までスムーズだったはずなのに、ショッキングな出来事が重なり、仕方なく受け入れざるを得ないことが起こるのです。
苦しみの最中は「自分が転換期の真っ只中にいるのだから、未来の自分と引き合わないものは、手放さなければ新しい自分になれないのだから、そのために辛い出来事が起こり、変化を促されるのは必然だ」と気づくことはほとんどなく、冷静でいられなくなり、なんとか現状に踏みとどまろうとする意識が働くはずです。
そんな時、特にエネルギーに敏感で、繊細かつ真面目な人が陥りやすいのが「辛い出来事が起こるのは、自分に問題があるからだ」とか「自分の頑張りが不足しているからに違いない」そんな風に、すべて自分自身に責任の矛先を向けて苦しんで、変化の波にうまく乗れずに、逆に飲み込まれてしまうことがあります。
人生の転換期において、これからのあなたに相応しくないモノや人、価値観、習慣、環境といった色々は、手放すなど、一度壊さなければ、新たなサイクルに移行することは出来ませんから、転換期に気付き、この時期に起こる辛い出来事は、「新しく生まれ変わるためには必然」と捉え、不遇の波に飲み込まれない心構えが大切です。
上手く行かないのはあなたの責任ではなく、ただ合わなくなっただけ
転換期は、新しいステージへと変化するときであり、古い習慣や積み重ねてきたパターンを捨てるときでもあります。当たり前のように、これまで上手く行っていた人間関係や仕事、生活習慣が突然合わなくなり、強制終了をかけられたりしても、それはあなたがの行いに問題があったからではなく、単純に今のあなた、もしくは、これからのあなたに、現状が相応しくなくなったからです。
私たち人の目線から見た時、突然の災難のように思われますが、従来の固定概念を捨て、素直に変化を受け入れて前に進む選択と行動が取れた時、当時を振り返ってみると、出来事の最中は苦しくても、執着しなかったことで、後に結果的に良かったと思えるようことが展開し、自身の成長にも繋がったと感じられるパターンがほとんどのはずです。
これまでの自分を見つめ直し、新たなステージへとスムーズに進めれば良いのですが、自分を責めたり、ダメな自分を自己改革しなければと追い込むと、現状に留まることをしてしまい、せっかくの転換期のチャンスを棒に振り、逆に運気を落とすことになります。
特にエネルギー敏感な繊細さんや感受性の強い方は、真面目で自己犠牲的な方も少なくなりません。また外界からの影響に弱い面があり、何か嫌な出来事に遭遇した時、責任の有無を環境や他者といった外側よりも、自分自身の責任といった内側へ向けてしまい、自分で自分を傷つけてしまうこともあるでしょう。
なにか良くないことが起こると自分に非があると瞬間的に感じ「改善すれば、現状に踏みとどまれるかも」といった思考と行動パターンは長年積み重ねてきた心のクセ、もっと言えばカルマでもあるのですが、人生の転換期は、ご自分の従来のクセ、カルマを乗り越えることを試されている場合がほとんどです。
ここでまた、同じような反応をし、同じような思考と行動パターンを繰り返せば、現状に留まり続け、運気を落とすだけです。人生の転換期に、不遇とも思える出来事が起こる時、もう今の自分には合わなくなっただけ、これからは成長した自分にふさわしいものと引き合うためのメッセージと受け止め、合わなくなったものから素直な気持ちをもって手放すことで、人生の転換期を乗り越えていきましょう。