とあるエッセイに、多くの人は「8割の使わないモノと、よく使う2割のくたびれたモノに囲まれて生活している」というように、私も経験上、所有物の80%は、ほぼ必要ないと感じています。
そして、残りの20%だけで事足りるけど、その20%は、確かに古びているものばかりとも感じます。それは、「8割の不要なエネルギーと、2割の古いエネルギーと共に過ごしている」とも言えるでしょう。
また、以前は、どれだけ多くの物を所有するかが幸せの基準だったけれど、今は流れが変わって「ミニマリスト」「シェアリングエコノミー」「サブスクやリース」というように、「所有しすぎないライフスタイル」への価値観が広まりつつあります。
これからは、多くの物を所有しない、不要なモノは処分する「断捨離スキル」、そして本当に必要なものだけを見抜き、定期的に入れ替える、といったことが出来るようになることが、運気アップに直結すると思っています。
多くの使わない物に囲まれる弊害
ざっと部屋を見渡しただけでも、多くのものを所有しているけれど、日常生活で頻繁に使うものは、確かに2割にも満たないのではと感じます。さらにその内の1割は、かなり使い込んで年季が入っているものばかりではないでしょうか。
地球上のすべての物体は、そこにあるだけで固有の周波数をもって振動し、エネルギーを生み出しているので、生活空間に使わないものが8割もあれば、お部屋のエネルギーは滞留します。
エネルギーは目に見えないからと、軽視しがちですが、不要なエネルギーにより、気が散って集中できない、新しいことへのやる気が起きない、疲れやすかったり、過去への執着心が強くなったり、未来に向かって前進できないというように、悪影響を及ぼします。
使わなくとも、見慣れたものが部屋中にあれば、風景の一部としての認識になるので、さほど気にも留めなくなるし、逆に落ち着くこともあるでしょう。
日常的にやる気が起きないとか、部屋にいると気が散ってイライラする場合、使わないと言われる「8割の不要なエネルギー」から、好ましくない影響を受けている可能性が大きいので、片付けることをして、自分を取り巻く環境の浄化を常に意識することです。
外側にあるものと内側にあるものは、鏡のように連動しているので、自分の外側がすっきりして浄化されれば、内側である精神にも、意欲や集中力、未来に向かう前向きな気持ちといった良い影響を与えるものです。
まずは手元に置いておくか、断捨離するのかは、あとからゆっくり考えればいいので、現時点で使う予定のない物は、目に見えない場所にまとめて保管するなど、視界に入れない工夫をするだけでも、かなりすっきりするはずです。
いつもの愛用品を、新品のエネルギーに入れ替える
また頻繁に使うけど、何度も使い古してくたびれた物は、動きがあってもエネルギー的には弱まっているで、使わないもの8割+くたびれたもの1割を合わせると、私たちは、9割ものあまり好ましくないエネルギーの影響を受け続けていることになります。
使う頻度の高いもの…例えば、衣類や靴、バックに財布など、そろそろ変え時だな…と頭では理解していても、自分のエネルギーが付着していることが妙な安心感をもたらし、簡単には手放せないものです。
けれども使い古され、くたびれてしまったものは、安心感はもたらすけれども、新しさから発せられる勢いのあるフレッシュなエネルギーはありませんので、だいぶパワーの弱まったものを使い続けていれば、自分に与える影響がどんなものか大体、想像がつくのではないでしょうか。
古くなったものは、それだけその品物が放つエネルギーのは働きが弱まり、本来あるべき役割を発揮しなくなるものです。まずはエネルギーの観点からも「よく使う小さな愛用品を、まずは新品にしてみる」のが、おすすめです。
何でもいいです。バスタオル、歯ブラシ、お箸にお茶碗、まずは、いつも使っている小さなものを新品にしてみてください。毎日使うものは、愛着が沸いてなかなか入れ替えは難しいと思うので、まずは抵抗の少ない安価なものから始めると良いでしょう。
入れ替えるだけなら、物が減りはしないけど増えることもないので、ストレスになりにくいですし、年末・年始など、1年の変わり目だと気分的にも作業しやすいでしょう。
断捨離がもたらす運気アップとは
断捨離することによって、運気アップや開運に繋がるというのはどういうことでしょうか。
「運気」も「開運」も文字通り、「気」つまりはエネルギーを運んだり、動かしていくことです。
それが低下している状態とは、動きがないことなので、動きのない使わないものを片付けることは、エネルギーを動かすことと一緒です。それは滞っていたエネルギーが動き出すということでもあります。
使わない8割のものエネルギーを片付け、日常で使い古されている1割のエネルギーを動かせば、当然なにかしらの変化が起こります。私たちに与えるエネルギーにも勢いがつき、滞っていたことが動き出すことはよくあることです。
これからは、多くの物を所有するのが幸せという価値観から抜け出して、自分にとって本当に必要なものだけを手に入れる、そして所有物は適度に循環させることが、自身を取り巻くエネルギーの巡りを良くしていくといった価値観へとシフトチェンジしていくことが、幸せの鍵となるでしょう。
日頃の小さなな積み重ねは、やがて大きな影響として、人生そのものを好転させるきっかけとなるのです。