人生は「タイミングが大事」とか、「チャンスは逃さず掴んだ方がいい」などど言われます。とは言え、チャンスもタイミングも、私たちの都合に関係なく、不意にやってくるものです。
「別に今でなくても、次の機会に…」とか「こちらの準備が整ってから…」とか「もっと良いチャンスが来るまで待とう…」そう言って、先延ばしているうちに、同じようなチャンスは二度と巡って来ず、後に後悔したことありませんか。
人生には、逃してはいけないチャンスやタイミングがある
若い時ほど「チャンスは何度でも巡ってくる」、そんな錯覚に陥るものです。タイミングも然り、1度や2度逃したところで、また次がある、といったように、「もっと、ふさわしい時期が来るのでは」と、決断を先送りしたくなるものです。
けれども人生には、幾度か、絶対に逃がしてはいけないチャンスやタイミングが存在します。わかりやすい例えで言えば、中学校に入学できるのは、一般的に12才です。大人になってからは叶いません。
あることをするのにふさわしいタイミングは、実は人生には数多く存在し、特に人生の節目に関わるような就職、結婚、出産などが、代表的でしょう。これらは、必ずこの年齢でなければ…というわけではありませんが、各々に「今だ!」といった好機が必ずあるはずです。
出来ればチャンスもタイミングも、こちら都合で、コントロールしたくなるもので、「〇才になってから」とか「仕事が一段落したら」「心の準備が整ってから」と、言い続け、その人にふさわしいチャンスやタイミングを無視して逆行するような行動を取ったり、自分の都合を最優先すると、人生の進む道が困難になることが実際あるのです。
今の日本に限っては、最初の就職に有利なタイミングは、学校を卒業する時でしょう。新卒向けのセミナーや企業訪問も開催され、新卒採用向けの求人枠も多く、学校推薦の活用も可能といったチャンスが数多くあります。この時期を逃しても、就職は可能ですが「厳しい戦いになる」とわかっているので、多くの人は、この時期、必死に就職活動をします。
このように、逃さない方がよいチャンスやタイミングが人生には、存在するのです。
チャンスもタイミングも、必ず掴む
「神様が与えてくれた機会を逃すと、二度と巡ってこない」といった意味の言葉を「チャンスの神様は前髪しかない」と表現したりしますが、チャンスもタイミングも予期せぬ時にやってくるもので、こちらの都合には、合わせてくれないものです。
どうしようかと悩み、ためらっているうちに、自分の前を通り過ぎてしまい、いざ、掴もうとしても、後ろ髪がないので掴むことが出来ず逃してしまったら最後、二度と同じチャンスが巡ってくることはない。だから、チャンスだと思ったら逃さずに掴んで活かしましょう、といった、短い人生を、有意義に過ごすための戒めが含まれています。
世の中には、「自分がやりたいと思った時がベストタイミング」「チャンスは何度でもやってくる」といった言葉もありますが、全ての物事にはあてはまりません。自分にきたチャンスやタイミングは絶対に今、掴まなけれならない種類のものなのか見極めることが大切です。
二度と巡り合うことのないかもしれない、人生を左右する可能性のあるチャンスやタイミングを、逃さず掴める自分でありたいですね。