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道を開くには、行動しながら前に進む

数年前に猫の親子6匹を自宅裏で保護しました。親猫は数か月前から、我が家の庭先にやってきて妊娠前からずっと気にかけていた猫です。

出産したら助けを求め親子で来るかも!そんな覚悟はしていましたが、いざその場に遭遇すると、可愛さ以上に大丈夫かな・・といった不安とで何とも複雑な心境でした。

家族会議の末、親猫は我が家での保護が決まり、子猫5匹は9歳になる高齢の先住猫を考え、なくなく里親に出すことになりました。

とはいえ里親募集は未経験で、方法もわからなければ、飼い主さんが見つかる保証もなく、けれども途方にくれている猶予はなく、とにかく当時は必死になって動いた経験が、今はとても懐かしく多くの学びを得たと思います。

選択肢を広げる、出来ることに絞る

子猫は2か月を過ぎた頃、里親に出す予定でしたが、こちらも初体験のため、手あたり次第募集方法を調べ、出来る出来ないはさておき、まずは選択肢を広げることにしたのです。


ブログ・ツイッター・フェイスブック・インスタグラムといったSNSの活用もありましたが、実際には未経験のため、仕組みや、方法を知る所からのスタートは、結果的に遠回りになると考え却下です。

では、SNSをしている知人にお願いしようと考えたのですが、私との間に人が入ることで、ムーズにいかなくなるのと、大切な命に係わるので、やはりSNSのような顔の見えないやり取りは適切ではない、と判断し却下です。

SNSでない、もっと安全でなじみのある方法かつ自分で簡単にすぐ出来ることは?と考えた末、思いついたのが知り合いに声をかけることとチラシを作って、配布することの2つでした。

しかしあまりにも古風なやり方に、時間を要するかな、と思う部分もありましたが、私が今すぐに出来ることはこの2つでしたので、信じて行動することにしたのです。

思い込みを手放す

一つ目の方法で、知り合いに声を掛けるのは簡単だとして、問題は二つ目のチラシ配布で「どこにチラシを置くか」でした。動物病院・スーパー・公民館・ホームセンターに置いてもらったものの、連絡はさっぱりありません。

確かに人は、それらの施設に行くかもしれませんが、子猫を探す目的で来ていないので、チラシは恐らく目に入らなかったようです。

上手くいかない日々が続き、どうしたら良いのかわからず途方に暮れていました。

チラシを置くという従来型の方法が、時代とマッチしていないのかとあれこれ悩んでいたところ、ふと、保健所?と思い、でも保健所って猫を飼いたい人がいくところではないよな・・・。と思い込んでいたので、まったくのノーマークでした。
ところが訪ねると、掲示板に「猫を育てたいので連絡ください」と、メモ紙が貼ってあり、試しに1枚だけチラシを張ってもらうことにしたのです。

するとその日を境に「チラシを見ました。猫見たいです」と、数多くの連絡が来たのです。

そのあとは安心して猫を育ててくれる人を見極めるために、きちんと直接面会した末、とんとん拍子で里親が決まったのでした。

チラシを置く方法にしても、設置場所にしても、自分の思い込みを超えたところに答えがあると改めて、感じたのです。

子猫の里親探しがくれた多くの学び

水稀 叶奈

一連の行動をまとめると
〇できるできないに限らず、思いつく限りの選択肢を並べてみる
〇数々のステップを踏まずに、自分で出来そうな選択肢に絞る
〇絞った選択肢で、行動を重ねる
〇うまくいかなかったら、思い込みを外してみる
○正解を探さず、行動しながら前に進む

といった感じですが、振り返ってみると、行動する前に出来るか出来ないかを考えすぎず、正解を探さず「まずは、動いてみる、行動しながら前に進む」そして、結果が出たら考えて分析して、また次の行動に移していくことで、思い込みの枠を超えた新しい方法や道が開けていくことを学んだのでした。

行動する前に、慎重に考えすぎてしまう私にとって「頭の中だけで正解を探さず、行動しながら前に進む」という、新しい価値観はとっても新鮮で、きっと何でも上手くいく人は、この方法が当たり前に出来るのだろうなと気づいた貴重な経験でした。



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