エネルギーに敏感な繊細さんは、人の話を聞きながら「辛いだろうな」「苦しいだろうな」「かわいそうだな」「大変だな」と話の内容や相手の雰囲気に同調し、すぐに感化され、一緒になって同じ感情を共有しては、自分も落ち込んでしまうことが多々あるでしょう。
自分が敏感で繊細なタイプだとよくわからないうちは、相手に同調することは無意識に起こる反応で、自分にとってあまり望まくないことだとか、影響されすぎているとか、恐らく深く考えることは少ないので、無防備のまますべてを受け止めているうちに、苦しくなり、人付き合いから距離を置きたい気持ちになるかもしれません。
波長の法則で、自分の中に同じ要素が少しでもあれば引き合ってしまう
人からの影響や同調による負担は、多かれ少なかれ皆が経験しているものですが、私の場合、他者からの指摘で、それが過剰であると気づかされたのをきっかけに、何とか改善したいと思うようになりました。エネルギーに敏感で繊細で、人付き合いからネガティブなものばかり受け取るとなれば、人との関わりはストレス以外の何物でもなく、楽しみや喜びを得られるメリットよりも、苦痛でしかないデメリットばかりが強調され、やがて人そのものを避けるようになっていました。
人の心が目に見えないように、自分が人より繊細で敏感であるという事実は、他者とのやり取りからの比較以外には、簡単にわからないものですから、原因や仕組みがわからぬまま一人苦しんで、悩みのループから抜け出せなくなる場合もあるでしょう。
けれども自分が相手からどんな影響を受けるかは、繊細で敏感である性質そのものは決して直接の原因ではなく、一要素にすぎず、一番の原因は、相手のネガティブなものと引き合ってしまう何かがご自分のなかにもあることです。スピリチュアルでは、よく波長の法則といって「同じ要素を持つもの同士が引き合う」などと言いますよね。この場合も全く一緒で、自分の中に同調するものがほんの少しでもあれば、波長の法則で引き合い、感化されてしまいます。
もし自分に似たような要素がなければ引き合うものがないので、何の影響も受けません。この世は雑多なエネルギーが交じり合い、外に出れば常にエネルギーにさらされている状態です。自分がそのことを意識することなく、浮遊しているエネルギーに無防備に反応してしまえば簡単に影響を受けてしまうのです。日常的にネガティブな影響ばかりを受けたくないのであれば、自分が変わるのが一番手っ取り早いです。
自分軸を強め、ブレない自分になれば影響されにくくなる
影響を受けやすい繊細なタイプの人は、もともとエネルギーに敏感で、すぐに受け取ってしまいやすい性質を持っているともいえますが、すべての人がそうなるかといったらそうではなく、自分軸が弱くブレやすいことがセットになっている場合が多いです。
ネガティブな影響の受けやすさを改善するには、自分軸を持ち、これ以上は引き受けないという線引きを習慣にしていけば、必要以上に同調して苦しむことは、最小限に抑えられるはずです。それをせずに、見たもの、聞いたもの、感じたことすべてをそのまま受け止めていては影響されまくって辛くなり、人を避けたくなるのも無理はありません。
自分軸を持つといっても、難しいことは考えずに、まずは誰かと会話するとき「私はこれ以上は、引き受けない」「影響されない」と意図して、心の中で決めてかかれば、次第に習慣化により、だんだん影響されにくい自分になり、同調しなければならないような状況とも引き合うこと自体、徐々に減っていくでしょう。
敏感で繊細な性質は変えられませんが、対処はできます。すべては、自分次第です。出来る限り影響のされやすさを、自分自身を辛くさせることに使わずに、自分に良い影響を与えるものもたくさんありますので、そちらと引き合う自分になれるように、日々自分軸を鍛えていきましょう。
